東北雑に一周ツーリング(3日目)
8月のツーリング内容を12月に書く!
という訳で、前回からの続き。
3日目は青森から下北半島をぐるりと周り、八戸で1泊します。
青森のホテルから出発。
Go Toトラベルのおかげで、この時期はとてもお安く旅ができました。ご時世的に仕方ないのかもしれませんが、なんとか来年復活してくれないかなあ。
国道4号で青森市街を抜け、野辺地へ。
野辺地から下北半島へ向けて国道279号を北上します。
ここは取り締まり銀座という情報がネットにあったので速度に気をつけて走ります・・・が、ものすごい直線道路なのでみんな飛ばしまくりです。クルマにもバイクにも追い越しかけられまくりでちょっと怖かった。
結局大湊駅周辺まで取り締まりはありませんでした。青森まできて違反取られたくないのでガマンです。ネズミ捕りはともかく、佐井村〜大間町には白バイが遊弋していて、ちょっとビビりましたね。青森県警すごい・・・。
むつ市の中心部まできたようです。
大湊駅を抜けてしばらく進むと海上自衛隊の基地があります。
門の手前までは下りていけます。
国道338号を一路、脇野沢まで海岸線沿いにひた走ります。
ものすごく気持ちイイ!!
途中コンビニの類はありませんが、自販機程度ならあるので休憩はご随意に。
今回のツーリングで東北の夏に魅せられました。
2021年も必ず行きます(固い決意)。
ところで、本来下北に行く場合は蟹田から、むつ湾フェリーを使って脇野沢まで渡るのが値段は高いものの楽そうで、当初はそうするつもりだったのですが調べてみたらこの時期は船が壊れて営業していませんでした。
後述しますが、下北半島は想像以上に広く、時間がかかるので少しでも時間を節約できるならフェリーを利用する価値はあると思います。
しかし、こういう感じの交通量極小・絶景ロードを、大湊の市街地から脇野沢まで何キロも楽しめるので、延々と陸路を行くのも悪くないです。日頃のストレスが溶けて消えていくような楽しい時間を過ごせました。天気悪いと単なる修行ですが・・・。
脇野沢に到着しました。
ここの交差点を右折し、海沿いの道から一変、山道になります。
海も山も楽しめるなんてお得なんでしょう。
右折してしばらく行くと道の駅があります。
国道338号は急に山道になる。
道の駅わきのさわ。
ここから先は佐井村まで人家が絶えるガチ山道になりますので、休憩&補給はここで済ませておくと良いのではないでしょうか。コロナの影響だと思いますが「道の駅みんまや」同様、営業していた形跡がありませんでしたが。申し合わせでもして観光地の道の駅は営業休止していたのかもしれません。
天気は若干怪しくなってきましたが、県道253号に合流するまでの道はなかなか気持ちよく走れます。なによりも交通量がほとんどない。どうなってんだってくらい。冒険している感が高まりまくりで気分が高揚します。
だんだん山道らしくなっていきます。
左手に日本海がチラ見できます。
GPSで確認してみると手前が津軽半島で奥が北海道っぽいですね。
途中濃霧にみまわれましたが、順調に大間に向けて進んでいます。こんな場所ですが仏ヶ浦という観光地があります。下までおりていくのが面倒くさかったので、それっぽい場所を国道からパシャリと。このあたりはヘアピンカーブも多数ある「準酷道」っぽい場所なので走行にはご注意ください。落下物はほとんどないので問題ないと思いますが、コロナ禍後の観光シーズンにはそれなりに交通量ありそう。
仏ヶ浦を抜けると山道もおしまい。ちょうど山をおりたところに、知り合いのおすすめ、ぬいどう食堂がありました。本来おすすめは「うに丼」一択らしいのですが、あいにくこの日はないみたいなので、普通に海鮮丼を頼みました。
有名店らしく、ここだけはバイクもクルマもいっぱいです。
脇野沢から延々走ってきた山道の終点に集落があり、食堂がある。
完璧な場所にありますね。私は大間でマグロを〜とかには興味がなかったのでここで腹を満たすことにしました。観光地のガチマグロ、高いじゃん?(本音)
訪問時、すでに満席だったので少し待って入店、着丼。
うん、うに丼が食べたかったな!!
来年の再訪に期待をかけよう。
海岸線が戻ってきました。
そんなバカな!?と思いましたが、このちょっと先に白バイが巡回していました。おっかねー!!この辺はライダーのメッカなので飛ばす人が多いのかもしれません。せっかくの旅情緒が台無しになるので、くれぐれも違反は取られないように・・・。
大間町に到着。
対岸は北海道です。ロマンですねえ。
実は北海道自体に憧れがないので、行きたい欲求もあまりないのですが、八戸から苫小牧までフェリー、函館から大間ないしは青森で戻ってくるプチ北海道ツーリングは東北ツーリングの延長で組み込んでもいいかなあと思ったり。
一瞬、殴って捕るのかと思わせるオブジェ。
さすがにここまでくるとライダーもたくさん、観光客もたくさん。もちろんほとんど県外ナンバーで関東圏も関西圏も多数。
他の人の話をぬすみ聞きしていると、これから恐山にいくとかなんとか。この写真を撮ったときはすでに14時をまわっています。「え、まじ?」と心の中でビックリしますが、どうやら皆さん下北半島のどこかで宿を取っているようです。そう、このあたりでやっと悟ったのですが下北半島は広いのです。朝7時半に青森を出て半島の先端到着時点で14時ということは、行きに約7時間。同じ道を戻る訳ではありませんが、大体同じくらいかかることを覚悟しないといけません。
となると、悠長に恐山観光でも・・・なんていう時間はすでにありません。
日没までには八戸のホテルに入っていたい。
残念ながら恐山や尻屋崎といった観光スポットはスルーして、国道394号で半島の太平洋側から八戸にさっさと向かうことにします。
ところで、総額1万円ちかくかかったRAMマウントのドリンクホルダーですがなかなか役に立ってくれました。
難点はペットボトルの内容物が十分にある状態だと重みでホルダーがどんどん垂れてくるところですが、落下はしないので、まあ問題なしです。落下して後続車にぶち当ててしまったら立派な事故なので、あくまで田舎の下道専用ですが。
西日がギラギラとスクリーン越しに私を攻撃してくる中、下北の山道をひたすら南下します。意外に走りやすくてスピードがのっちゃうのも理解できるのですが、なにせ距離がメチャクチャある上、似たような景色でだんだん飽きてきます。下北いくなら太平洋側からじゃなくて、日本海側のほうがいいですね。
六カ所村の原燃施設が近くなるにつれて交通量も増えてきます。退勤時になると従業員をバスで送迎しているらしく、バスのコンボイが国道をガンガン走る。
コンビニで休憩。時刻は16時半。
六カ所村は原燃施設で潤っているのか、村全体がきれいですね。
さらに1時間後。
下北半島を抜けて三沢市を経ておいらせ町。
いきなり右手にこんなものを見かけたのでビックリしてUターン。
調べたら有名な床屋さんだった模様。
思わずバシャバシャと撮ってしまいました。
なんとか19時前には八戸のホテルにチェックイン。
ショッピングセンターの駐車場使えと言われて盗難されないかひやっとしましたが、杞憂でした。八戸すげーなと思ったのはマスク着用率が異様に低くて、しばし普通の世界に戻ってきた感じがして落ち着きました。ホテル近くの居酒屋が集まる一角で夕飯をとって即寝しました。
せっかく青森まで訪れたのであれば、下北半島は絶対行った方が良いと思いますが、じっくり走りたい、観たいのであれば1泊分の時間は確保していった方が良いかと。この日はとにかく走り抜けて終わりました。
翌日。
荷物をまとめて・・・
バイクに詰め込み、
帰宅準備完了です。
八戸インターから神奈川の自宅に帰ります。
青森、また来るからな!
と万感の思いで高速に乗る。(フラグ)
岩手県内で鳥糞の精密爆撃を食らう。
相馬市内のサービスエリアで昼食。
一点アドバイス。東北から常磐道経由で都心に帰る際、仙台市内手前、常磐道へ入る前にさっさと給油しましょう。常磐道は福島県内はガソリンスタンドつきのSA/PA一切ありません。たかをくくってたらホントになにもないので亘理でいったん下道におりて国道6号沿いのスタンドで給油する羽目になりました。
18時半には帰宅できました。
心を殺せば700キロくらいの高速道路走行も何とかなるぞ。
3泊4日の総走行距離は2,057キロでした。思っていたよりも少ないな?
それにしても東北ツーリングは楽しめました。
また来るぞ!とは思っていたけれど、
この時点ではまさか翌月再訪するとは思っていませんでした。
首都圏から東北への連泊ツーリングはアドベンチャーバイクの能力をフルに活かせると思います。皆さんにもオススメしたい。