アフリカGSおじさんのブログ

CRF1000LとR1250GSAに体力吸われているおじさんのブログです。

静岡県道60号はなかなかの険道だった。

3連休の中日にちょっとロングなツーリングでケツを鍛えに行ってきたゾ〜。
ターゲットはオクシズくん、君に決めた!

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はい、朝4時半出発で新東名静岡サービスエリアに到着しました。
ここに併設されている静岡スマートインターから国道362号(藁科街道)に合流して千頭へ向かいます。以前は島田金谷ICから国道473号とか、はるばる静岡市街から来ていたのだけれども、なんてことはない、実は静岡SAで休憩した後にスマートICから直接千頭までいけたのであった。

くっそ便利すぎるので、多分362号で天竜区方面に行くかなり特殊な用事でもない限りこのルートがデフォルトになるだろう。ただしガソリンスタンドが下道におりてからないので静岡SA併設のスタンドで入れていった方がいいと思います。高いけど。

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静岡スマートからは県道209→通称「南藁科街道」という県道207を走れば国道362号に合流するので楽ちん。

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そんなこんなで山を362号で山をかきわけて行きます。
ここはですね、なにげにヘアピンカーブがきっついので初心者ライダーは気をつけたほうがいいと思います。わたくし、CB400に乗っていたころヘアピン急坂でエンストおこして立ちゴケしたことがあります(恥辱)。超頑張って足踏ん張ったんだけどね〜・・・(遠い思い出)。今はDCTなのでエンストなんて知りません。すまんな。

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観光トイレが2件くらいあるんですが、それを抜けると国道とはいいつつ、こんな感じなので注意して走ってね。千頭まで行くには大体ここか大井川と大井川鐵道に沿って走る473号で行くと思うけれども、このルートはあまり評判よくないですね。山道だから飽きるとかなんとか。大井川も即飽きるよ?交通量も段違いだし。

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花粉出荷万端の杉の木くんたち。
おかげで翌日顔パンパン、目真っ赤。
花粉が怖いから山はやめておこうかな・・・と思いがちなのですが、山に行こうが海に行こうが花粉は潤沢に飛んでいるので場所はあまり関係ないと思います!

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静岡らしい光景を堪能しよう。
大井川?あとで腐るほど見れるぞ。

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基本山登りの道なので勾配はきつめ。

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遠くに富士山がみれる。絶景。
大井川鐵道千頭駅でくさるほど見れるぞ(しつこい)。

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途中、大畑牧場への分岐をちょっと進んだところに観光トイレがあります。大変助かります。上の富士山写真はそこの展望台からの風景です。自販機もあり、日中はお店もあるようです。開店している時間帯に訪れたことはありませんが。

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あれ?トンネルなかったっけ?と思ったら工事中でした。
前回きたときはどうだったかな。忘れてしまいましたが、ここで山中グネグネ道はほぼ終わり。道路がいきなり高規格になってそのまま千頭まで続きます。

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朝7時台なので交通量はまったくといって良いほどありません。
快適爽快。

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これから行く山が見えます。

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37,000キロをこえてそろそろタイヤ交換の時期にきたアフリカツイン。
トップケースとサイドケースはつけるのが面倒くさいのでバックパック1個できました。バックパックあれば大体ことたりるんですよね。え、疲れる?バックパックをネットでしばっておけばいいじゃない。

箱に対する欲求が満たされたらこだわりがなくなってしまいました。
ま、そんなもんですよね〜。

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トンネルをくぐるとすぐに千頭です。
大井川鐵道の本線は1〜2時間に1本しかないので、駅構内はシーンとしていました。井川線の方は始発は9時台です。併設されている道の駅でトイレ休憩。
県道77号→388号で井川を目指します。

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品種不明ですが桜も咲いてました。
桜は観光地でみるやつよりも近所で咲き始めた頃に見る方が春到来って実感があっていいなあと思う派です。

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県道をガンガンズンズングイグイ上昇します。死語ですね。
ここは終日交通量少ないので高速道路と勘違いする人もいるかもしれませんが、静岡のどん詰まりにあり三方山で囲まれているような地なので事故ったら奥多摩の比じゃないくらい、もう大変だから気をつけようね?

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大井川くん!なんで君そんなに毎回緑色なの!?

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山をトンネルでこえると井川線長島ダム駅が見えてきました。相変わらず誰もいません。何回もここを訪れていますが、毎回誰もいません。

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井川線の鉄橋です。
左側の山に隠れてわからんあたりに「アプトいちしろ」駅があります。

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国道から奥大井湖上駅を激写。
あそこまでおりていくと、帰りが辛いことこの上ないので今回はいきません。

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ズーム。
やはり始発前だし駅を訪れている人はいないみたいですね。
ちなみに駅の上にあるロッジみたいな建物の裏手から徒歩で行けるルートがあるらしいですよ。

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閑蔵駅につきました。
ここから先の県道388はいきなり幅員がくっそ狭くなり、小さな落石だらけの「険道」になります。井川まで結構長いし、途中何もないし、毎回ここ通るの本当に嫌なのですが千頭側から井川に抜ける道はここしかないのです。奥大井は房総あたりの山道とは比較にならない厳しさです。

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井川で県道60号に合流しました。
畑薙第一ダムに向かう前に観光トイレで休憩。

前方に見える建物にある自販機がラスト自販機です。
飲み物買うならここから先は白樺荘の食堂に行かないとありません。

ちなみに井川駅の入口に「やまびこ」というお店というかテントがあり、そこには自販機もありますし、そばとか、見ると心がざわつく色をしたおでん(これが噂の静岡おでんだろうか?)などが食べられます。衛生面がどうも気になるという人はダメかもしれませんが、周辺では貴重なお店です。個人的には使いまわしの割り箸ではなくちゃんと新品の割り箸を出されたので無問題です。

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はい。途中省略して畑薙第一ダム到着。
茶臼岳が見えます。あの山の反対側は長野県飯田市です。
飯田って結構遠かったんやな、って。

この日はもともと強風でしたが、ここは山からおりてくる風が遮る物がなく、どえらい強風がダイレクトにふいてくるためバイクが今にも倒れそうに。この写真を撮ったら即退散しました。駐車しているアフリカツインがぐらぐら揺れるレベルです。バイクをおさえていて風が止んだタイミングで乗り込みました。滞在時間1〜2分くらいでした。

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県道60号の井川〜畑薙第一ダム間ですが、冬期ということで訪れる人もそんなに多くなく、風が強いせいか落石も多め。それなりに気をつかいますが、走りにくい訳ではありません。川筋をトレースしていくように走るので、無駄に長く走っている感があり、途中で飽きてくるのが一番の困りどころでしょう。

この区間は観光客や中部電力の車両以外にもリニアの工事車両が今後入ると思うのでこまめに整備されると思います。多分。

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白樺荘で早めの昼食&温泉を堪能。
宿泊客以外は10時〜17時で利用可能です。
温泉は510円。タオル類は自分で用意する必要あり。
こんな山奥に・・・?と驚くくらい、とてもきれいな施設で、主に登山客用だと思いますがツーリングの目的地にしてもいいくらいです。温泉は露天風呂もあり、茶臼岳を見ながら楽しむこともできます。場所柄午前中に訪れると高確率で客が少ない&誰もいない貸し切り風呂が味わえるかもしれません。

食堂 のお値段はそこまで高くありません。ほとんどの品は1,000円以下におさえられています。お茶やコーラ、ビールなども売っています。これは多分宿泊客向けですね。

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では帰路につきます。

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井川湖を横断して一路静岡市街へ。

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県道60号は富士見峠を抜けると笠張峠で県道189号と分岐します。
189号の方が静岡市街地までの近道で、峠をこえて山をおりると横沢という観光トイレのある地域を抜けて安倍川を渡り、梅ヶ島へ続く県道29号と合流します。あとは29号を南下すれば新東名・新静岡ICまで一直線で、こちらの道のほうが交通量が多く路線バスも通る道ですが、今回は時間に余裕もあったので県道60号をそのまま行きます。

今までも行く機会はあったのですが、通行止めになっていたり時間的に余裕がなかったりしてスルーしていました。今回は県道60号走破を最終目的とします。

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山をいくつかこえていくようで、また登り道になります。

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開けた場所が多いので189号よりも景色は良好です。
わかりにくいですが奥に駿河湾伊豆半島が見えます。

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大間という地区までは落石が多いものの、普通の県道です。交通量は189号と比べるとぐぐぐっと減って、ほとんどありません。

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一瞬良い道じゃん?と思ったのもつかの間。

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おっと、これは・・・。

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大間から湯ノ島温泉までの区間はおそらく静岡トップクラスの「険道」と化します。写真の路面コンディションはまだ良い方で、これに大小の落石、倒木、意味不明な路面の凹凸、ガードレールなし、楢峠もびっくりのヘアピンカーブなど、盛りだくさんの要素で歓迎してくれます。

これはかなり体力的にこたえます。初心者ライダーはまったくおすすめしません。
個人的には楢峠といい勝負だと思いました。楢峠にあって県道60にないのは道路に生える苔と草くらいでしょう。ついでに携帯の電波もなかなかつかみません。

平日は途中2個所くらいで工事をしており時間帯通行止めになっているようですが、そんな工事個所以外も普通に走りにくいことこの上ないです。奥大井にありがちな落石天国で、タイヤがつねにパンパンと小石に乗り上げる音を出しながら走ることになるので、精神衛生上大変よろしくない。

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大間〜湯ノ島の中間点くらいに集落もあります。
山の上にあるGTA Vで引き倒されていたようなデザインの家からぐるぐるまわりながら標高を落としてきます。お茶を買う店はあるようでしたが、喫茶店の類は見当たりませんでした。自販機もなし。

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湯ノ島温泉から先は人里で、バスも通る普通の県道です。

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ちゃんとした舗装路がこんなにありがたいとは。

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藁科川が見えてくると、国道362との合流も近いです。

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国道362号との合流です。
手前に店舗つき観光トイレがあります。

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往路と同じ道で新東名・静岡スマートICから帰宅しました。

驚くことに県道60号は登山者か中部電力の人しか使わなさそうな井川〜畑薙第1ダム間よりも井川〜湯ノ島までの区間の方が路面コンディションが極端に悪く、人に気軽にオススメできる道ではありませんでした。

ここで体力を消耗するのもちょっともったいないので井川〜静岡市街に行く場合は素直に60号←→189号経由をおすすめします。

一方で静岡スマート→国道362経由で千頭へ抜けるのは大変便利な上、時間的にも距離的にもショートカットできますから、大井川沿いを走ること自体が目的でなく、千頭から井川線に乗って観光したい場合や、寸又峡温泉(あるいは井川)へ早く着きたい場合はこのルートを使うことをおすすめします。

冬期の路面凍結ですが、今年は暖冬なので参考にはならないと思うものの、畑薙第一ダム手前の水たまりが凍っていた以外は特に不安な点はありませんでした。