アフリカGSおじさんのブログ

CRF1000LとR1250GSAに体力吸われているおじさんのブログです。

ぐぐっと群馬ちゃんツーリング(栃木も通ります。)

解禁しました。(宣言)

ただし、できる限り三密を避けます。
7月〜8月までは泊まりがけツーもいたしません。(梅雨だしな!)

という訳で、数ヶ月遅れで今年の本格的な活動がはじまる。
今回は北関東、栃木&群馬にターゲットを置き、赤城山の外側をぐるっと雑に一周する約500キロの山あり谷あり、海以外ならなんでもありの大変楽しいツーリングコースをご紹介しよう。北関東ライダー定番だと思うけど。

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参考までに言いますと、道中コンビニ、セルフガソリンスタンド、公衆トイレはありますので、密らなくても基本問題なく休憩も食事もこなせます。所用時間は朝3時半に出撃すると15時半くらいには家についているという、大体12時間程度の乗車時間になります。途中ケツが痛くなったら適当な道ばたで休んでください。

アフリカおじさんが住まう地からは北関東に行く場合、東北道は首都高経由してお値段高いので、宇都宮以北に用がない限り、大体関越道を使います。関越の東京側入口となる練馬ICへは環八を使いますが、環八は早朝だろうが真夜中だろうが混んでいるというキチガイみたいな道なので、毎回辛くて必然そっち方面に足がなかなか向かなかったのですが、今回は特殊な事情の最中とあり、家から練馬ICまで40分かからずに到着。これなら東名→圏央経由で行くよりもお金かからなくて大変イイ感じ。

ただし帰りは別で日中は環八も環七もキチガイ渋滞でライダーを殺しにかかる。この日も井荻トンネルから瀬田まで渋滞していて帰りは高速おりてから帰宅まで2時間もかかってしまった。富豪ライダーは鶴ヶ島から圏央経由で帰るか、外環→首都高で帰るなりしてくれたまえ。外環も混むけどな!

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さて、今回の行程はこんな感じ

関越練馬IC → 北関東道太田藪塚IC → 国道122号 → 足尾 → 日足トンネル → 日光 → いろは坂 → 金精道路(国道120号)→ 片品村 → 国道401号 → 群馬県道63号(奥利根湯けむり街道)→ みなかみ町 → 国道291号を土合でピストン → 関越水上ICか赤城ICあたりから帰宅

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関越と北関東道で新鮮な羽虫をたっぷり食らいつつ脳死運転で太田藪塚まで行き、わたらせ渓谷鐵道沿いに足尾へ行き、足尾銅山の遺構を遠目に見つつ、早朝の誰もいない日光いろは坂を堪能し、同じく誰もいない戦場ヶ原を通過し、金精道路の山あり、谷あり、湖ありの素晴らしい景色を堪能、奥利根湯けむり街道の60キロ以上におよぶロングワインディングをさらに楽しんだ後、谷川岳直下の土合で一休み、そして帰るという我ながら充実しすぎて楽しすぎたツーリングコースとなっております。

北関東道の下りるポイントですが、太田藪塚ICと太田桐生ICどちらでもいいのですが、前者の方が途中セルフスタンドが2〜3個所あるので給油しやすくおすすめです。後者は赤城駅の近くに1個所あるのですが、探すのに苦労します。また地図を見ればわかりますがこちらの方が国道122号に入るまでの距離も短くなっております。

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あなたがもし首都圏を朝3時半くらいに出ると、6時前には国道122号に入っているであろう!渡良瀬川わたらせ渓谷鐵道沿いに日光へ通じるこの道は、まさしく北関東ライダー的道志みちにほかならない。

朝のさわやかな空気の中、軽やかなワインディングを走る爽快感。地元ライダーがこない訳がない。朝もはよから宇都宮ナンバーとかが大挙して走っており、十台くらいの規模の集団もおり、途中の草木ダム展望台はバイクでいっぱいです。普通ならまだ寝ている時間なんだけれども。どうなってんだってくらいバイクが多いのは、みんなガマンしてたんだろうなあと考えるしかない。

大間々駅近くの上桐原交差点から足尾までの休憩ポイントとしては、道の駅くろほね・やまびこの隣にコンビニがあるので、ここを利用すると良いと思います。草木ダム展望台とか近くの草木ドライブインは地元ライダーのたまり場みたいになっていたので、ちょっと遠慮しちゃう感じですね。

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1時間程度走って少し開けてくると足尾です。
日光方面に向かう前に少し寄り道をしていきます。

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県道293号に入って銀山平方面に向かいます。
若干険道めいていますが、走行に支障はないでしょう。この県道のどん詰まりには国民宿舎があります。途中は足尾銅山の小滝抗があったり社宅跡があったりと、銅山遺構がたくさんあります。

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これが小滝抗。

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小滝抗の反対側には庚申川が流れています。

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小滝抗から少し進むと元祖小滝抗があります。

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道の両側に往時は社宅が建ち並んでいたようです。いまはもう石垣以外はなにもありません。なかなか神秘的ですが、交通量が意外とあるので撮影時はご注意。

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抗夫浴場跡らしいです。日光市による案内板が随所にあるので、ある程度時間をかけてぐるぐる見てまわるのも面白いと思います。足尾そのものが結構広大で、鉄道で訪れて見てまわるのはキッツいと思います。バイクの機動力が光ります。

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わたらせ渓谷鐵道の通洞駅で一休み。
早朝の列車なのか、乗客は1名のみでした。すごいな。

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こちらはお隣の足尾駅です。
銅山からの貨物輸送のなごりで割と広い構内。
路線はつぎの間藤駅で終点です。貨物輸送があったときはさらに足尾本山までのびていたそうな。ということで行ってみます。

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県道250をしばらく北上すると間藤駅があり、さらに進むと廃線跡がみえてきました。

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松木川を渡って事業所内にあった足尾本山駅に向かっています。

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精錬所の煙突が見えます。なかなかインパクトがあります。

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精錬所の建物と煙突を比較すると、煙突がかなり大きいことがわかりますね。ちなみに周辺には住宅もありますが、ものすごく静かです。廃屋率が高いのかもしれません。

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精錬所施設の後ろにある山が備前盾山といって、これが銅山だったようです。

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県道のどんづまりには銅親水公園という公園があり、道路には車がズラリ。全員トレッカーのようで山歩きをする準備をしていました。どうやらこの先には松木渓谷というスポットがあり、徒歩でしかいけないようで、この静かな場所(そして早朝)では考えられないくらいの車がとまっていました。みんな自粛疲れしてたのかもですね。

目の前の山々の反対側が中禅寺湖になるようです。実際、大昔は徒歩でこの山をこえていたようです。すげーな。国道122に戻り日足トンネルで日光市街に入ります。

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こちら日足トンネルの足尾側です。
足尾市街からここまで意外に距離があります。幹線なので交通量が多く、大型トラックなんかが前に走っていると結構ストレスたまるかも。途中コンビニが1軒あるので休憩できます。

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日光市街に入り、いろは坂をあがっていきます。
なかなかいい景色です。車全然写っていませんが、早朝ですが車、バイクともにそこそこ走っております。さすが観光名所。

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男体山が見えてきました。

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中禅寺湖に到着。
まだ朝8時台なので店の類はやってないですね。
というか、ガソリンスタンドもあいていないので、高速おりてすぐに給油しておかないと、この先金精道路を通って片品村におりていくまで給油ポイントがありません。たしか日光駅前のガソリンスタンドは朝から開いていたと思いますが、まさかそこまで戻る訳にも・・・だと思いますのでガス欠には注意しましょう。

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中禅寺湖は釣りおやじしかいませんでした。

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男体山がキレイ。

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湖畔を走ります。道沿いのお高そうなホテルはみんな暇そうでした。
スピード出しやすい道ですが、鹿の横断がままあるので、ぶっ飛ばしていると、逆にぶっ飛ばされる可能性があるので安全運転で。

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戦場ヶ原に到着。少ないですが観光客はボチボチ戻ってきているようです。爽快・快走ポイントです。私が警察ならここにサイン会場開きたいくらい。湿原に開かれた道を走り抜けると、湯ノ湖、湯元温泉に至り金精道路に入ります。

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ここまでくると交通量はぐぐっと減るので、ツーリング環境としては最高です。自粛明けからしばらくすると、ここも混むのかなあと思うと今だけのチャンスかもしれない。

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金精道路の入口です。群馬県片品村を経由して沼田市に抜けられます。

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金精道路は冬季閉鎖があるだけに路面のメンテナンスはバッチリで、ものすごく走りやすいです。特に栃木県側は。金精峠を金精トンネルで抜けると群馬県です。トンネルの栃木側には駐車場があり登山者の車がそこそことまっていました。

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駐車場周辺は男体山が拝める最後のスポットです。
標高は1800メートル程度あり、下界が真夏の暑さでも、でもこちらは10度もないくらいで、オールシーズンジャケットでも寒いくらいです。

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では金精トンネルを抜けます。
このトンネルは栃木県と群馬県の県境となっています。

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トンネルを抜けたところから群馬県片品村に入ります。
日光方面からくると、ここから先は下りになります。途中菅沼、丸沼を経由して片品村の中心地に入ります。山道のつぎは湖沼。景色にもメリハリがついて走っていて気持ちよさ倍増です。

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快適なワインディングが続きます。

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爽快すぎて途中の写真を撮り忘れたまま、山をおりてしまいました。
途中の丸沼高原や白根温泉などで休憩可能です。早朝だとどこも開いていませんが、トイレは利用できそうです。

片品村の中心地に入ると、コンビニと休日朝からやっているガソリンスタンドがありますので、給油も自身の「補給」も可能です。

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国道120号の鎌田交差点を右折して尾瀬大橋を渡り、国道401→県道63に向かいます。この区間は「奥利根ゆけむり街道」と呼ばれているようです。

尾瀬大橋を渡ってすぐのところに大きい駐車場を完備したヤマザキデイリーストアがあるので、ここで休憩するのもいいかもしれません。ここから先、みなかみ町までコンビニはありません。休憩重要。

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しばらく国道401を北上すると、尾瀬観光の玄関口・戸倉に到着します。尾瀬観光に行く人はここでバスなどに乗り換えて大清水か鳩待峠まで行って尾瀬に入るみたいですが、営業は再開しているものの時期が悪い。ほとんど誰もいません。きっと通常のシーズンであれば、活気があるのだろうと思います。

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県道63に入り、再び標高をあげていきます。
みなかみ町まで60キロ以上のロングコースに突入です。

尾瀬という一大観光地を擁していることと鳩待峠から先は冬季閉鎖もあるので、路面のメンテナンスは完璧。険道めいたところは、ほぼありません。

標高があがると幅員は狭くなり、ヘアピンカーブもありますが、鳩待峠への分岐から先も良好な走りが楽しめます。注意点としては交通量はそこそこ多く、バイクも車も行き交う道ですが、ミラーの類があまり見かけられなかったので、くれぐれもスピードの出し過ぎには注意してください。

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県道63は笠科川沿いに走っています。
たまにとまって休憩するととてもやすらぎます。

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イカー規制中でなければ鳩待峠まで行けるみたいですね。
駐車場代はバイクだけやさしいお値段。

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ボコボコの標識が冬の厳しさを語っているのかなあ。鳩待峠との分岐周辺は駐車禁止です。分岐のところでは係員が旗もって監視していますので、マイカー規制中に誤って峠へ行くことはないと思います。周辺に何もないのに係員の人も大変だ。

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鳩待峠から先はしばらく本格的山道となり、
ワインディング〜!とか言ってられなくなる。

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たまに開けた場所があって、山なみを存分に楽しめます。

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まだ雪が残っている山もあるようです。尾瀬方面かな?

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坤六峠が片品村みなかみ町の境界となります。
「坤六」とはこの道路の建設を推進した群馬県知事の名前から取られたとか。

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峠をこえたので、この先は下り坂。紅葉と滝の名所『照葉峡』に入ります。観光名所だけれども、車を多数収容できる駐車場はとくになく、キャンプ場がある以外はこれといったものがなく、道路の幅員もそんなに広い訳でもないので、散策する人は大変かもしれません。要するに秋のシーズンは歩いている人に注意して走行する必要があります。

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こんな感じなので、カッとばすのはやめましょう。

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滝。

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滝。

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また滝。

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さらに滝。

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という訳で沿線には滝がいっぱいあります。
一応それぞれに名前がついているようですが、覚えていません。

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奈良俣ダムが見えてくると山道もおしまい。
手前に日帰り温泉施設もありました。ゆけむり街道というだけあって温泉施設は多いです。温泉目当てで走るのも悪くなさそうですね。

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しばらく利根川沿いを走ります。公衆トイレもあり。

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やがて上越線の線路が見えてくると、県道63号と国道291号と合流。
水上の市街地へ行かずに谷川岳方面に。

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湯桧曽駅から少し行くと湯桧曽の温泉街です。
もっと何もないところだと思っていたので意外でした。(失礼)

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大きい観光ホテルもありますね。
湯桧曽公園を抜けると土合に向けて山道となります。

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水上駅から谷川岳ロープウェイの駅まで路線バスが走っているせいか、国道の終点が近い割には交通量あります。

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もぐら駅として有名な土合駅に着きました。
周辺には何もない、的な情報が頭にあったのですが、駅のほぼ隣に大きなドライブイン兼お土産屋があり、おそらく徒歩だと20分弱程歩けばロープウェイの駅があります。なるほど登山客の拠点駅になるわけだ。フラッと電車できても1〜2時間くらいなら何とか時間つぶせそう。

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駅前で1枚。
トンネル内にあるホームへは辛そうなので行きませんでした(笑)。

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国道291の実質的な終点はここ。ロープウェイ駅の少し先の谷川岳山岳資料館のある地点で通行止めになっています。

ここから先は一ノ倉沢まではGoogle Map上では道になっているようですが、登山道です。この日もここから山に入っていく登山者の方を見かけることができました。この時点で時間はまだ午前10時。周囲にお店の類いもないですし、休憩できるような場所も土合駅までおりないとないので、すぐに引き返します。

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湯桧曽公園の反対側から谷川岳を望む。
このあとは国道291→国道17を南下し、ちょいと沼田に寄り道、関越赤城ICから帰宅しました。

今回の群馬〜栃木〜群馬のぐるっと1周コースは大変オススメです。海以外のあらゆる景色を楽しめます。山道ワインディング、湿原、廃墟、標高の高い山岳路線、湖沼、渓谷・・・走っていてまったく飽きません。アドベンチャー感が楽しめます。

路面も荒れたところはほとんどなく、険道酷道などと揶揄されるような道を走ることもありません。また、給油、コンビニも適度にあり温泉施設も多数。なんなら1泊してさらに信越方面や志賀草津方面に足をのばしても悪くないかも。山道にありがちな携帯電話の電波がほとんど届かない、ということがない点も嬉しいところです。

現時点では二輪ETC割引 が実施されていないため、首都圏から行くとそれなりに通行料はかかりますが、例年と同じように関越・上信越コースが設定されると、お財布的にも満足度の高いツーリングコースとして、より完成度があがりそうです。

最初に書いた通り、地元ライダーの定番コースになっていそうなので交通量は多い方だと思います。特に日光の手前までと、片品村から沼田方面はバイクでいっぱいです。事故だけにはくれぐれもお気をつけて。

 

おまけ:

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片品村から奥利根ゆけむり街道には行かず、そのまま沼田市街〜沼田ICから帰る場合は、利根沼田望郷ラインの一部を走って川場村の道の駅まで行き、休憩&買い物&食事を楽しんでから沼田ICに向かうのもおすすめです。ただし有名な道の駅らしく、地元・首都圏ナンバーの車でごった返しています。自粛とは(過去形)。

利根沼田望郷ラインは農道らしく、感覚的に言うと安房グリーンラインに似ています。たまに景色がひらけていてなかなかの景色を楽しむこともできます。

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こちらもバイク、車だけでなく自転車もたくさん走っているのでご安全に。