群馬・長野の欲張り高所ツーリング
以前、志賀草津道路とビーナスラインを日帰りで行くのは無茶って言ったかもしれないが、あれは嘘だ。ということで、バカとアフリカおじさんは高いところが大好きなので群馬と長野の標高が高いスポットを巡ってみた。毛無峠、志賀草津、ビーナスラインと欲張りまくった高所巡りコースです。
もちろん日帰りです。
14時間くらい乗ると思ってください。
バイク乗りの朝は早い。
ちょっと遠出するつもりなら2時起床、3時出発がデフォルトです。みんなが寝ているうちに行動をおこすと、道が空いている、朝から現地で活動できる、ついでに現地も空いているなどメリットが色々。デメリットは店がやってないことくらいです。
夜明け前から活動していて途中でへばらないのか?という疑問については「事前に睡眠をよーくとっておく」ということを心がければ夜明け前から夕方まで体力的には問題なしです。もっと歳くったら知らんけど。最低でも5時間は寝ておくことが肝要です。時間がないからと2時間程度の睡眠で活動をはじめると、中盤戦以降で地獄の睡魔におそわれることになります。
あと、適度に何か食べた方がいいし、水分も摂った方がいいです。気分転換大事。
睡魔のやっかいなところは少しの休憩程度では解消されず、眠くなってから激強打破的なカフェイン剤飲んだところでたいした効果がないことです。あれは眠くなる前に飲んだほうがいい。眠くなったらおとなしくどこか休めるところにバイクとめて大休止したほうがいいかなーと思います。ライダーならご承知かとは思いますが、バイクでも居眠り運転はありますからね・・・。
話が脱線しました。
ここは上信越道・東部湯の丸IC近くのローソン。
この右側にある道は県道94号線で、群馬県・嬬恋村に通じています。
本日のコースは:
関越練馬IC→上信越道東部湯の丸IC→県道94→嬬恋パノラマライン→万座ハイウェー→毛無峠→志賀草津道路→上信越道信州中野IC→上田菅平IC→裏ビーナス→ビーナスライン→中央道諏訪IC
となっております。
中野から上田まで下道で行くの辛い(正直者)ので、高速でショートカットしました。あれ?最初に中野ICまで行って志賀草津→毛無峠→県道94→国道152→武石口から裏ビーナスへと行った方が効率的じゃない?と思ったあなた、正解です。
これは個人的な思い入れで進行方向に見える景色が上記のコースの方がお気に入りなため組んだ行程であり、もしこの行程をなぞる場合は適宜アレンジしてください。山道はやっぱり下りよりも登りまくる方が面白いんだよね〜。
では嬬恋村に向けて出発。
湯の丸スキー場です。この辺がちょうど長野県と群馬県の県境になります。
この県道の一番イイ場所は湯の丸スキー場をこえた先にあり。実に爽快。ちょうどレンゲツツジが咲き始めていました。ここから先は鹿沢温泉街までずーっとくだり。
昨年の台風の爪痕がまだ残っています。
ここも結構な期間通行止めだったはず。
四阿山(あずまやさん)が見えてきました。
鳥井峠方面からの国道144号は台風被害で嬬恋村内はいまだ寸断されてしまっているため、県道から嬬恋パノラマラインに入って迂回します。
すでに収穫されてしまった区画もあるのか、一面キャベツ畑というわけにはいきませんでした。残念。迂回路=事実上の村内の重要な幹線なので農道とは思えないくらい交通量があります。慎重に走ったほうがいいと思います。
うーむ箱の傷(蹴っ飛ばした跡)が目立つなあw
国道144に合流してしばらく走り、万座ハイウェーの入口に到着。
ポケットに1,000円札をしのばせつつ「通行料高いんだよな〜」と思っていたら、なんと料金所に人がいない。訪問時の時刻は朝7時半頃。もしかすると夜間〜早朝は人がいないのかもしれません。いいのかな〜?と思いつつ料金所を通過。
通常は二輪の場合750円かかりますので、結構な額が浮いてしまいました。早起きは三文の得というのかどうかわかりませんが。
万座ハイウェーはたいして面白くない(素直)ので割愛。
硫黄臭くなってきたらそこは万座温泉です。
ここから県道466→122を経て毛無峠へ。
このあたりからところどころ濃霧が。
時間が早いのかバイクはほとんど見かけません。
県道466を走行中。
すでに濃霧で毛無峠の眺望は絶望かな〜と思いつつ前進。
ここは須坂方面からも上がってこれたり、毛無峠需要で結構交通量があります。自転車も頻繁に走っているので、この道もやはり慎重に走ることをおすすめします。
毛無峠近くの滝。
この反対側は崖なのですが、そちら側は濃霧で反対側の山も何も見えない状態でした。
こんな感じなので、すっげえ不安になってきますが・・・。
はい勝利。
眼下に小串鉱山跡が見えます。
実際は濃霧で覆われたり、一時的に晴れたりの繰り返しでした。ここはもとからそういう気候らしいですが、運が良かった。ちなみに駐車場は登山目的と思われる人の車がそこそことまっていました。
あそこまでオフ車で行く人もいるみたいですが、アフリカツインじゃオフタイヤはいても難しいだろうなあ。途中の坂は結構えぐれが多いように見受けられました。
話題のハンターカブとかだと攻略できそう?
だんだん晴れ間の時間が少なくなってきました。
ちなみに、毛無峠の例の看板付近から駐車場の手前までは未舗装なのですが、降雨の翌日に行くとものすごくデカい水たまりとくぼみ、泥と化した赤土でバイクが激しく汚くなります。ほんの数百メートル走っただけでガレ場に行ったオフ車みたいになるので、バイク汚したくない人は来ない方がいいです(きっぱり)。
帰り道、コイン洗車場に立ち寄ったくらい見事な汚れっぷりでした。
例の記念撮影。
でかい水たまりがあり、多分底もそれなりに深そうで、うっかりコケたら多分泣くレベルだなと思ったので今回は徒歩できました。危険予知大事。
では志賀草津道路に向けて出発。
帰ろうとすると晴れてくる。
万座三叉路まで引き返して志賀草津道路。こちらも濃霧。
しかし群馬県側は概ね晴れてました。
草津側は火山活動の影響で二輪どころかクルマも全部通行止めになっていました。
いつもの場所で記念撮影。
ちょうど晴れ間が。またもや勝利を飾ってしまう。
草津・中之条方面は晴れているっぽいですね。
渋峠で県境越え。
長野側はもう露骨に濃霧。
残雪くん。
ここまでバイクほとんどこない。
標高高い所はみんな活動時間遅いのかもしれないなあ、と思ったけどよく考えてみると志賀草津道路は夜間通行禁止で、通行止解除は朝8時から。この写真を撮ったのは8時45分。時間帯的に私は先陣きってたのかも?
ここから志賀高原まで下りです。
気温6度。グリップヒーター全開。メッシュジャケットでくると(寒すぎて)ブルっちゃうこと間違いなし。
はい下までおりてきました。晴れてます。
山の上は途中雨なんかもふってきて「クソォンアォォン」と絶叫してましたが、本来この日は東日本はおおむね快晴な天気予報だったのでした。
栄村方面に行く奥志賀スーパー林道は路面崩落で通行止め。秋山郷方面にも行けないようです。8月には復旧するようなので、その頃再訪するかもしれません。
はい。つまらない下道と高速道路をワープして上田市街にきました。
浅間サンラインという広域農道と周辺の道はもれなく混んでいるので、できれば通りたくないのですが、美ヶ原方面からビーナスラインを上がっていく場合ここを通るしかないのです。国道152号を武石口交差点まで南下します。
県道62号に入ればあとは快走路です。
時刻も11時近くになり、バイクも増えてきました。
ここから美ヶ原まであがっていけます。ビーナスラインスタートです。
県道62号はここから先通行止めで松本方面には抜けられません。
裏ビーナス(と言っていいのかな?)の苦手なところは交通量多い割に路面が荒れ気味なところですね。走っていて面白くもなんともない。途中、白樺並木があるところにレンゲツツジの群生地があり、今の時期はカメラマンおやじが道ばたで真剣にシャッターチャンス狙っているので接触事故に気をつけてください。カメラマンおやじはファインダーのぞいているので、こちらのことは全く気づいていません。
道の駅美ヶ原高原まできました。
これにて群馬・長野の高所巡り攻略完了。
メルヘン街道?さすがに面倒くさいから行きません。
(注: 日本で2番目に標高の高い場所を走る国道です。)
と、当時は思っていましたが、よく考えると暑さでヒーヒー言いながら諏訪ICまで行くよりも涼しいメルヘン街道というか麦草峠経由で中央道須玉ICまで行ったほうがよかったかもしれない。ちょっと惜しいことをしました。
で、ここまでくるとバイクまみれです。
外の売店で売っていたおやきを食べましたが、ここのおやき、普通にパンだよね。
前食べたときはもっと普通のおやきだったような気がするのですが・・・。
ではビーナスラインをくだっていきます。
時間帯的にくだる人はほとんどいないので、私の方は快適でしたが、のぼりの方はまあ治安の悪いこと。イエローラインからの追い越しなんかしょっちゅうです。ここはクルマでは来たくないなあ。
毛無峠と志賀草津を攻略してきた私の肥えた目には、
まあまあな景色ですね(慢心)。
ビーナスラインの目玉を雑に説明すると、いくつかの峠道をのぼりくだりして、車山という伊豆にある大室山をもっとデカくしたような山の周囲をまわるだけです。クルマもバイクもいっぱいすぎて、志賀草津の方が個人的には100倍オススメです。
iPhoneのカメラだと虫でグッチャグチャになった汚れまでは写らないんだな〜。
ちょっと脇道に入りました。
ここは良い景色だなあ。グライダーも飛んでいました。
蓼科山と白樺湖が見えてきました。
今回のツーリングも終わりが近い。
あとは渋滞気味の国道152に合流して諏訪ICまで南下するのみ。
帰宅時刻は17時半くらいでした。
途中洗車していたので、それがなければ1時間くらい早かったかも。
という訳で、毛無峠・志賀草津道路・ビーナスラインは日帰りで攻略可能です。そこそこ楽しかったので1年に1回くらいなら走りたい感じです。新緑の美しい今時分の季節か、秋が良いかと思います。
帰宅時の走行距離は672キロでした。