アフリカGSおじさんのブログ

CRF1000LとR1250GSAに体力吸われているおじさんのブログです。

BMW R1250 GS Adventure について

大体1,500キロくらい走ったので、インプレ第1弾でも書いていこうと思います。初回点検と初回オイル交換は先日済ませました。

契約から納車まで:

数か月かかりました。
これはおそらくプレミアムライン(ドイツと同じ仕様)かプレミアムスタンダート(車高が低い)と色で納期が変わってくると思います。

全般的にプレミアムラインは品薄です。(ついでに不人気色も)
私の場合はその両方の組み合わせだったのでなおさら。

プレミアムラインを選んだのはプレミアムスタンダートにすると足つきがよくなる代わりに見た目が短足っぽくなってなんかかっこ悪いから。こういうのは決まって買ったあとで、文字通り後悔することになるので、たとえ足つきが悪くなって立ちゴケしたとしても、覚悟の上でプレミアムライン一択としました。アフリカツインと比較してシート高は3cmアップ。結論としては問題なしでした。

色はアイス・グレーという、このモデルの標準色にしました。理由は一番安い&飽きのこない色だったから。

HPラリーはなんかアフリカツインと被るイメージ、トリプルブラックは樹脂部品がどうも安っぽく見える、40周年カラー高すぎて論外。などなど総合して決めました。

GS Adventureは色ごとに微妙に価格と仕様が異なり、アイス・グレーが一番安く、なおかつデカールがほとんど使用されていないのに好感を持ちました。あと実物をみると、この色が一番かっこいい。(個人主観です)

当初はトリプルブラックにするかと思いましたが、森の中とか直射日光があたらない場所だと黒がしみこむようにいい感じに見えるのですが、ギンギンに明るい日差しの下だとなんか安っぽく見える(あくまで個人主観です)のでパスしました。

アイス・グレーはどうも写真映えがしないようで、現車があるとすぐ売れる色なのだとか。(やっぱりな)個人的にはBMW Motorradのサイトにある赤いシートと車体のグレーがミスマッチすぎて避けられているんじゃないかと思っています。なお日本に入ってくるモデルはヒートシーターつきなので、写真のように黒いシートでよく合っているのです。

 

追加でつけたパーツとしては

・ミツバサンコーワドラレコ(もはや必須装備)
・スプラッシュガードアクセサリーキット
・フレームガード
・GIVIアウトバック用のトップケースを追加
・同サイドケースステーを純正ステーから交換
・スロットルにシュリンクチューブ


という感じです。
このバイク、アドベンチャーバイクの分際でラジエーターガードついてないので、スプラッシュガードアクセサリーキットで追加しました。(HPラリーには標準装備らしい)また、アフリカツインで使っているGIVIケースを共用したかったので対応ステーに交換しています。これはCarpimotoで対応ステーを購入してモトラッド店でつけてもらいました。アフリカツインより安く済みます。

GIVI箱(アウトバックなど)使っているのであれば、ステー交換はオススメです。なにせ純正フルパニア1セットのお値段で、輸入品アウトバックフルパニア2セット半買えます。ぶっ壊れても財布にやさしい。

一点GIVI箱ステーにする際気をつけていただきたいのは、定番アイテムとなるキジマのヘルメットホルダーがつかなくなります。(補足:キジマだけでなく他社製品も同じです。)取り付け位置にステーが干渉してしまう模様。この点だけは盲点でした。

あと、純正箱はキーを共用できるのが特徴ですが、キーレスライド用のキーはそれはそれは強度があやしく、あのキーでガチャガチャとケースの鍵まわしているとそのうちポッキリ折れそう、というのも何となく純正に対して否定的。

 

納車後の印象:
第一印象としては、乗るとデカさを感じない。「乗ってる限りは」とても直進安定性にすぐれ、機動性あふれるバイクに思えます。アフリカツインと乗り比べると顕著ですが、フロントが異様に軽く安定しています。これがテレレバーか。運転席側から見ると車格に合わない貧弱な正立フォークが見えるだけなのですが、下から見上げると色々ついています。

またパラレバーの影響か、車体がボヨンボヨンとよく弾みます。何度か立ちゴケしそうになりましたが、このボヨンボヨンパワーを活かして体制を立て直すことができました。パラレバーすごい。知らんけど。

 

ポジティブなところ:
・ものすごい直進安定性がある
・疲れない
・長距離高速道路の友、クルーズコントロール
・心に余裕を与えてくれるヒルスタートコントロール
・ブレーキ
・シートヒーター気持ちいい
・純正、社外パーツ多い
・モトラッド店の良質サポート

もっと距離を乗ればいいとこ探しが捗ると思いますが、とりあえず今のところはこれくらいです。一番いいのはとにかく疲れない。アフリカツインで600キロ日帰りツーリングをやると帰宅後〜翌朝は身体がバラバラになる勢いで痛くなるのですが、GSAにはそれがない。素直に驚きました。クルーズコントロールを使うと両手放し運転しても全然怖くないくらい安定しています。事故った時に言い訳できないからやらないけど、飲食しながら走れるんじゃないかこれ、と思いました。この安定さがGSなんでしょう。多分。


クルーズコントロールは使いたかった機能で、実際200キロ以上高速道路走るのであれば、ないよりあったほうが絶対良い機能。ただし車間距離がつまりやすい状況だとそこまで気楽に走れる訳でもありません。前方の車間を勝手にとってくれるACC(アクティブ・クルーズコントロール)を装備している車両が出てきていますが、個人的にはACCは今のところいらんかな、といったところ。あくまでスロットルから手を離しても良い時間がつくれる点が大事。


坂道発進が怖くなくなるヒルスタートコントロールもあったほうが良い機能。これは便利だなと素直に思いました。ただ発進時は少し多めにスロットルをまわさないとエンストします(しました)。意外に高回転を求めるエンジンなのかも。


ブレーキもいいかんじです。最初やわらか、そしてじわじわと握った分だけ制動がかかるような感じ。さすがブレンボ。アフリカツインのショーワ製ブレーキキャリパーもよく効いていいなと思っていますが、GSAのブレーキと比べると差は歴然としている。あとシートヒーター気持ちいい。これはいいものだ。

そしてパーツの多さはさすがアドベンチャーバイクのスタンダートともいえる車両だけのことはあります。欲しいと思った小物やパーツのほとんどはGS用。

忘れてはいけないのがモトラッド店のサポートの良さ。
イベントの豊富さもちろん車体もエンジンまわりも見てくれるので長く付き合えそうです。整備費が高いという話でしたが、アフリカツインの維持費とあまり変わらないんじゃないかなあ?というのが今のところの印象です。そのうち思い知るかもしれません。

 

ネガティブなところ:
TFTメーター
・シフトアシストプロ
・給油
・ゴムとか樹脂パーツがなんか安っぽい
・洗車しにくい

TFTメーターのUIはつくったやつ出てこい、と言いたくなる。トリップメーターの数字初期化するだけでも2〜3階層もぐらないといけない。アホみたい。そしてナビなどの一部機能はいまだ日本では使えない。視認性だけは抜群に良い。日本語ローカライズ品質は低い。高い金払って買ったのだから、こういうところのクォリティはちゃんとしてほしいところです。

シフトアシストプロというのは要するにクラッチにぎらなくてもシフトアップ・ダウンができる機能なんですが、DCTと比べると慣れが必要で、気持ちよくスコスコとシフトアップ・ダウンさせるには、それなりの時間乗車してGSAというバイクを知る必要があるんじゃないかと思います。ちゃんと操作すればシフトは心地よくあがったりさがったりするけど、タイミングがあわないと衝撃がドンとくる。気持ちよくない。こないときは快適に走れるのですが、そのタイミングがどうもわからない。普通にクラッチにぎってやったほうが今のところマシ。

給油のしにくさは天下一品。タンクの中が黒く塗られているので、どこまでガソリン入っているのかまったくわからない。右側から給油すると自分の身長によっては給油口そのものが見えないので、必然左側給油専用となる。あふれる寸前になってようやく満タンまで入ったとわかるくらいなので、これも慣れかもしれないが、いつか吹きこぼすだろうなと思っています。

あとゴムとか樹脂パーツ、特にゴムパーツが安っぽい。もうなんか白く変色しているパーツがある。この点が国産バイクと決定的に違う気がします。なんでこんなもんでコストダウンしているのか理解ができない。

洗車のしにくさもアレ。樹脂パーツが特にやっかいで部位によって質感が異なるのでフクピカを使うと紙クズがパーツに残ってむしろ汚らしくなる。虫アタックの多い関越なんかを走るときは水入れた霧吹きと濡れタオル必須。

 

という感じでインプレッション1発目はまだ試行錯誤中でGSA乗りとしてのカンはまだつかめていません。アフリカの万能っぷりを改めて思い知りましたが、GSAの旅バイクとしての完成度の高さもまた実感したところです。

30Lタンクの航続距離とかは、買う前は期待していましたが、燃費がアフリカツインとほぼ変わらず、感覚的には、長距離ツーリング中、1回分給油しないで済むかな?程度で恩恵はフルにあずかっていないという感じです。ECOモードを使うと燃費はさらによくなるようですが、発進時に相当慎重にまわさないとすぐエンストすると聞き、恐ろしくてまだ使っていません。

フルパニア状態での泊まりがけツーリングはまだやっていないので、このあたりの経験を重ねるとGSAの良さみを実感し始めると思います。
個人的に最後のガソリンエンジンバイクとしたい。