石ころだらけでアーイキソ!林道 三石山線を往く!!
身延といえば我がツーリングホームグラウンド。
富士川右岸の国道52号もまあいいけど、左岸の県道9号は快走路で最高。
中部横断自動車道の峡南地域全通が間近で、すでに中央道からは下部温泉まで来れるようになり、新東名の新清水からのアクセスももうすぐ。道志みちから山中湖〜河口湖〜本栖湖を経由して来ることもできるので、関東ライダー御用達のツーリングスポットに成長する可能性もあるかも・・・?
そんな身延の山の中にあまり知られていない舗装林道があるらしい。
具体的にいうと富士川左岸の県道9号よりもっと上の山の中。
ルート的には9号(およびJR身延線)に沿っており、身延町から南部町まで、37.7キロもあるなかなか立派な林道だ。隣町まで37キロ!?よっしゃ遠征してみよう。
本栖みちをグネグネとおりて甲斐常葉付近で身延線としばらく併走して右折、下部温泉駅の踏切を渡って下部温泉の温泉街に入ります。
下部温泉って、てっきりこの辺だけかと思っていたのですが奥の山の方までずーっとウナギの寝床みたいな細い山道沿いに宿が並んでいるので驚きました。古き良き温泉街って感じで雰囲気良し。
しばらくはグネグネとした山道をのぼっていきます。
やがて人家がいったん絶えたあたりで・・・
林道三石山線の入口に到着します。
総延長37.7キロか・・・隣町まで随分あるんだなあ(白目)。
赤い鉄橋が目印です。
ちなみに下部温泉からあがってきた道をそのまま直進すると、朝霧高原に出ることができます。こっちの道もなかなか険しいらしいので、そのうち伺うことにします。
じゃ、いきますか。
・・・んん?
おう、スタート地点からこれかよ。
橋を渡ったらすぐに落石の歓迎委員会。
この林道、落石注意って入口付近に一応看板は出ていますが、よっぽどゆるいのか、ほぼ全線に渡って落石だらけです。こぶし大から頭部クラスまで、色々落ちています。セットで砂もあるのでスピードは出せません。新しい舗装林道で路面もキレイって聞いてたのだが!?
山奥の集落を点と点のように結んでつくられた林道らしく、集落につくと下界におりる道も用意されていますし、携帯の電波も問題なくきているのですが、地元の人でも使いどころに困る位置にあるのか交通量がまったくありません。ガードレールもないところがあるのでくれぐれも事故にご注意ください。あとパンクもね。
スタート地点が見えますね。
眼下に見えるのは湯之奥っていう集落でしょうか。
いくつかの山をこえていくので、標高をあげていきます。
都心から2時間で来れる山奥の風景です。
これは大変貴重なツーリングロードだと思います。関東圏外まで遠征してもここまでいい雰囲気の場所はなかなかありません。この風景が山梨県で体験できるとは思いませんでした。落石さえなければな〜。
基幹林道として完成したのが2013年らしく、アスファルトはおおむねキレイなのです。一部分だけ抜き出すと、ものすごい快走路に思えるのですが・・・。
そんなきれいな路面も落石土砂が容赦なくコーティング。
あまり手入れはされていないようですね。
絶景スポットキター!
基本的に本線は進行方向左手が富士川になるので、開けた場所にくると南アルプスの山々まで見える絶景林道と化します。この風景は山の下にある県道では見れません。苦労してのぼってきた人だけのご褒美ですね。
峡南地域を一望できます。
こんな感じのかわいい展望台もあります。1個所だけですが。
そして落石。
林道は、大垈(おおぬた)、椿草里、大崩、垈という各集落を通り、途中で「やだも〜」ってなっても下界に戻れます。戻る道も結構きっついですが。
再び山登り。
伐採現場を通ります。あーこれは濡れた路面の日には絶対来たくない。
下界を見ると・・・身延駅周辺の商店街が見えますね。
まだ身延なのか。(あきれ)
常に絶景。デフォルトで絶景。素晴らしい。
林道だと電車1駅分でもたいそうな時間をかけて走り抜けますが、下の県道やバイパスでは数分といったところ。そりゃ誰も来ないよな。
で、落石。
倒木のトンネル。
また絶景。
道が森の中になってくると終点も近いです。
ここが身延線内船駅方面への分岐です。
こばやし焼きそば店でご飯食べるならこちらを右折。
林道は井出駅付近まで続きます。
林道の終点に到着しました。
まっすぐ行くと井出駅前に通じるガードレールなし&崖ありの舗装林道、右折すると内船駅に通じる道、左折すると以前紹介した天子湖〜佐野地区に行けます。
林道三石山線、わざわざ停車して写真撮るのは控えていましたが本当に落石が多く、神経を使うのですが、絶景&アドベンチャー感満載で1度は行く価値のある舗装林道と断言できます。これを都心に近い山梨県で体験できるありがたさ。
今回は下部温泉からあがっていきましたが、景色を見ながら行く&帰路を考慮すると井出からあがって、下部温泉から朝霧高原へ抜ける、もしくは中部横断&中央道で帰るパターンの方がいいかもしれません。
*行ってみました。おすすめしませんw
途中会ったバイクは2台のみ。(車はなし!)
その中でオフ車OJSNとちょっと話をしたのですが、この林道は災害でしょっちゅう部分的に通行止めになるそうです。あの落石具合を考えるとさもありなん。全線走行できるうちに訪れるのが吉でしょう。