オクシズツーリング
オクシズ=静岡の奥地まで行ってきたゾ〜。
オクシズというのは安倍奥、奥大井、奥藁科、奥清水地域の総称。要するに静岡の山の中ってこった!!(乱暴)
大井川鐵道で有名な奥大井はツーリング、ドライブスポットだし、梅ヶ島を擁する安倍奥はしぞーかライダーの心のふるさと。私も隣県ライダーとして度々遠征しているんですが、まあ静岡県って広くて行くの大変なんですよね(素直)。なんやかんやで1日ぐるぐるしていると500キロに迫る距離を走ることになるのです。隣県やぞ!?
しかし今年の二輪ETC割引は新東名の新静岡ICまで範囲に入っているため、オクシズにはお安く行ける環境が整っています。割引適用期間も今月までなので、紅葉を観賞がてら出撃してきました。
新東名の清水PAで一休み。
パァンパァンって音が山からしていたので猟でもしていたのかも。
奥大井方面に行く場合、島田金谷ICから大井川と大井川鐵道沿いに北上して川根本町の千頭駅に向かうのが定番ですが、このルートは実は結構距離があるのです。まず島田金谷まで行くのは遠いんだな。というわけで、今回は清水いはらICでおりて、静清バイパスという名の国道1号を走り、国道362号経由で千頭を目指します。
ちなみに、前者と後者を走った感じだと圧倒的に後者の方がいいですね・・。
まず国道1号という超幹線を走るのでオクシズに突っ込む前に任意のガソリンスタンドで給油できます。シェルだろうがエネオスだろうが農協だろうが選び放題や!!また、もしキャンプツーリングなどをする場合、必要な物が調達しやすいでしょう。
途中の道も国道362号経由の方が風情があります。(個人的感想です。)
また、オクシズには休憩所や観光トイレを多数用意しているのですが、これら休憩所も362号沿いの方が多いと思います。ただし大井川沿いを行く473号沿いには道の駅がありますが・・・。
ちなみに国道362号は千頭から南下して川根本町の下泉駅近くで、島田から北上してきた国道473号につながっています。362号はそのまま西に進路をとって酷道化し、ワイルドアニマルたっぷりの山道を縫うようにして浜松市に至るのです。(国道152号ツーリングの項を参照してください。)
要するにオクシズに行くとどっちみち両方の道を走るってことだ!
国道362号は藁科街道と呼ばれているらしく、こんな感じののどかな道が続きます。
段々標高をあげて山の中へ。
こんな感じでところどころにオクシズの駅なる休憩所があります。
大体は観光トイレだったり、単なる駐車場だったりしますが、362号沿いは軽食も取れるところもあってありがたい・・・。
山深くなってきました。紅葉シーズンはまだだった!?
このトンネルをくぐると千頭。
はいここが分岐です。前述の通り362号は島田方面に続いています。千頭駅や寸又峡にいくには右折。寸又峡は吊り橋渡りに去年行っているので今回は割愛。
ついでに千頭駅周辺も割愛。駅の裏が道の駅になっています。井川線などで観光を楽しみたい方はここに駐車して行くと良いでしょう。周囲にはコンビニの類があいにくないので早朝に着いちゃうとトイレか自販機くらいしかお世話になる物がないのです・・・。
千頭から井川線沿いに接岨峡温泉駅までは素晴らしい快走路です。ツーリングしてるゥ〜!って気分になります。適切な速度で気持ちよく走ってください。接岨峡温泉駅前に休憩できる場所があります。
で、写真は閑蔵駅です。もうここまでくると道が険道めいてきます。静岡県道388号は閑蔵駅から井川までの間がやべー狭さと落石がライダーを苦しめるので注意して走行しましょう。ちなみに井川線は土砂崩れでもあったのか閑蔵で折り返しになっていました。長期の運転見合わせは私がバイクに乗るようになってから2回目ですね。崩れすぎ。それだけやべー土地を走っていると念頭に置いておいたほうがいいかなと。
ちなみにぃ、閑蔵駅周辺は本当に何もないのでこの薄いダイヤには要注意です。単純にすぐ横に道路があるだけの秘境駅。何か目的を持って来ていない人は1時間も時間つぶせないと思います。
これが駅前だからな。
さて、井川に至ると静岡県道60号とぶちあたります。
閑蔵から来た場合、左折すると畑薙第一ダム、右折すると井川湖を抜けて安倍奥です。帰りはこの60号をひたすら南下して安倍川を渡り、新静岡ICより帰宅という具合。
井川大橋です。2トンまでの車両が通行できる吊り橋です。
対向車が来たら覚悟をきめろ!!
ちなみにバイクごときが走り抜けても橋は微動だにしないのでご安心ください。
南アルプスの山が見えますね。これからあそこの近くまでいくんだなあ・・・と覚悟を決めましょう(2度目)。
ここで写真を撮るのは定番です。
こんな感じの道と隧道をいくつも通って標高を上げていきます。
春にCB400で訪れているのですが、そのときは落石まみれでもうひどかったのですが、紅葉シーズンで適度な交通量があるせいか、ほとんど片付けられていました。ただし全くないわけじゃないので調子に乗ってると「落ち葉かな?落ち葉じゃないよ小石だよ」って感じで踏んづけてパァンと行くかも知れないですぞ。
ほほう、結構紅葉してますね。
オクシズを堪能するのだ!
畑薙第二ダムをこえてしばらく行くと白樺荘に到着。
ここは登山者用の宿泊施設なのですが温泉と食堂は飛び込みでも使えるようなので疲れた身体を癒やすのにぜひどうぞ。中はとてもきれいです。
そして、さらに進むと今回のゴール地点、畑薙第一ダムが見えてきます。
南アルプスが近い。あれに登る人がいるんだからすごいなあ。
ちなみに二軒小屋なる登山者用の拠点までチャーターでバスが出ているそうですが、一般車は通行禁止なのと、施設の予約者以外は乗車もできないそうです。興味本位で山の中に入るなってことだな。
誰も居ないと思ったら結構人がいましたね。
シーズンだからね。
登山者はこのアーチを渡って左折、しばらく行くと簡易な駐車場があるので皆さんそこにクルマをとめていました。
よし、堪能した。
良い景色。
ここが県道の実質的な終点です。
ここから先は前述の登山者用バスしか通れません。
監視所つきなのでオフ車先輩が突破できる見込みはないと思います。
駐車場はこの手前にあります。
さて、引き返すか〜。
白樺荘までは静岡駅から途中横沢というところ(観光トイレがあります)でバスを乗り継いでで来ることができます。
しかしこのダイヤ。最低でも1泊するのが大前提なんだなあ。
井川ダムを渡ると60号の険道ゾーンに突入です。
石はないけどヌタチュルだよ。静岡から井川まで通じている道は実質ここしかないのでバイクもクルマも比較的多いです。
このあたりまでおりてくるとオクシズツーリングのおわりも近いです。
安倍川を渡って県道29号と合流していますが、左折して北上すると有名な梅ヶ島です。梅ヶ島の温泉宿で一泊して帰るのもいいかもしれません。右折して南下するとほどなく新静岡ICです。
井川とか畑薙第一ダムといった標高の高いところは冬に行くのは厳しいと思いますが、それ以外の場所は12月あたりまで普通にツーリングできると思います。寸又峡も真冬の朝でなければ道が凍結することはあまりないとか。(本気で真冬に行く場合は事前に調べましょう。)静岡というと伊豆がどうしても目的地になりがちですが、オクシズもなかなか楽しいです。難点は酷道・険道は避けられないのと、ご飯を食べる場所が実に少ない点あたりでしょうか。地元・近県住まいの方は1度は遠征にでることをオススメいたします。