国道425号 牛廻越
『シニゴー』こと国道425号体験をしてきました。
ブログには書いていませんが、なにげに和歌山・奈良遠征は今年2回目です。
シニゴーは前々から一度走ってみたかったのです。
今回は伊勢道の勢和多気ICからのんびり下道で五條へ向かい、国道168号で天辻峠を越え、本宮の川湯温泉で一泊。翌日十津川村まで戻って国道425号の通称牛廻越区間に突撃、そのまま田辺市龍神村を通過し、425号を西進、終点の御坊市まで走りきってから国道42号で紀伊半島をぐるっとまわり、那智勝浦でもう一泊して帰宅というコースでした。いやー42号、意外に海の眺めが地味だし交通量多いしでキツいですね。
牛廻越区間は動画にしました。
1時間50分くらいありますが、文章でつらつらと書くより、
これを見てもらうのが一番手っ取り早い。
お暇な時の環境動画代わりにどうぞ。
4K画質推奨です。(撮影は2.7Kですが。)
今回は尾鷲市〜十津川村区間は時間がないので走りませんでした。途中通行止めもあるみたいですし、関東圏から遠征する場合は、まる2日をシニゴーにあてないといけないのはちょっと辛い。
牛廻越区間の感想としては、本州最後の秘境と言われる地域だけあってアドベンチャー感はビンビンに感じます。山奥を通る酷道で人家や集落があるのは、そんなに珍しいことでもないのですが、大体は廃屋で、人気がまったくない=生活の営みがないので、交通量もほとんどないのが相場なのですが、シニゴーの場合はまだ人が住んでおり、路線バスは通るし、丸太を積んだトレーラーも走っている訳で、あまり寂しい思いをせずに走れるのが面白いところです。反面、そこが一番危ない。
路面についてはさすが屈指の『酷道』と言われるだけのことはあるのですが、ここより酷いコンディションの酷道は一場面を切り取れば他にもあるかなという印象です。延々と何十キロも同じような酷さが続くので手強く感じるのではないかと。
また、中途半端に交通量があるので、ここで止まりたくないなあ・・・と思うシーンに限って対向車と出くわすことが多かった印象です。シニゴーというと、路面クォリティとか、常に転落の危険性があるとか、そういう面が強調されていますが、個人的には対向車の存在が一番危ないなーというのが走った実感です。
湧き水たれ流し地帯は多数あります。
バイクは確実にデロデロに汚れるので覚悟しましょう。
私は42号沿いのガソリンスタンドで給油ついでに水を使わせてもらって車体やケースについた砂やドロを軽く落としました。
↑国道425号の和歌山県側の終点となる塩屋交差点。
一度は走っても良いと思えるシニゴー体験でしたが、
・距離が長いので飽きてくる(特に牛廻越をこえた龍神村区間)
・飽きても逃げ場がない
・関東から遠征すると2泊必須
というのが何気に厳しい。
特に距離の長さは後半に強く実感することになるでしょう。2キロごとに置かれている距離ポストの「龍神村まであと○キロ」の残り距離がなかなか減らない。
龍神村から御坊までの区間はバイパスもあり、
普通に走って楽しいツーリングロードです。(ごく一部酷いところあり。)
なかなかいい体験でした。が、再遠征はしなくてもいいかな。